
ゲームの続編がリリースを重ね、幾多のアップデートを経た今、格闘ゲームで利用できる機能が格段に良くなっていたのは疑う余地もない所ですが、今現在まだまだ不満な点があるのも事実。例えば、ストリートファイター5では試合後の選択項目の内容や、鉄拳7のオンラインマッチですぐさま再戦ができないことがそれにあたります。FGC内のプレイヤーは「過去のタイトルだと欲しかった機能があったというのに、なぜ今作ではこうなったのだろう?」と疑問に思うところです。
ゲームは人の手で作られている、ということは周知の事実。「人の手で作られる」からこそ過ちは避けられないものであり、限られたリソースの中、苦渋の決断を下さねばならない場面もついてまわります。とはいえ、格闘ゲーム制作にかける大変な労力と大きな愛情を私たちプレイヤーはありがたく受け止めています。
そこで、ゲーム開発者が能力、時間、予算に応じて優先順位をつけられるよう、FGCが求めている機能を一目でわかるチェックリストとしてこの記事を作成しました。開発者の方々にとって、この記事が開発の一助となれば幸いです。
オフライン機能
- アーケードモード
- ストーリーモード
- VSモード
- ボタン変更、チェック、テストモード
- キャラクターセレクト画面中、または再戦確認画面中にプレイヤーサイド選択が可能(遅れて来たプレイヤーやコントローラーを交換する手間を省くため)
- トレーニングモード
- キーディスプレイ
- トレーニング情報
- ダメージ
- コンボダメージ(最後に行ったコンボと最大コンボダメージ)
- コンボ数
- コンボ補正のパーセンテージ表示
- 最後に行った攻撃のフレームデータ(有利/不利フレーム数表示)
- 硬直フレーム
- 攻撃判定と喰らい判定データ
- 活用できる幅広いレコード再生機能
- 再生してほしい行動を、ガード後、起き上がり後、ヒット後と、状況が選べる
- ボタンで再生、繰り返し再生、ランダム再生など選べる
- 複数のレコーディングスロット
- 攻撃判定の表示
- 上段、中段、特殊中段、下段、ガード不可など攻撃判定の表示
- リソースのオプション(体力、ゲージ、バースト、レイジ、スタン、そのキャラ特有のゲージなど)
- ゲージ量の固定
- 自動回復
- 常に最大
- 相手/トレーニングダミーの状態
- カウンターヒット – オン/オフ/ランダム
- 相手の行動
- 立ち、しゃがみ、前/垂直/後ろジャンプ、歩き/ラン、バック/前ダッシュ、低空エアダッシュ、サイドステップ/横移動
- CPU / 2Pコントローラー
- (3D格ゲーの場合)うつ伏せダウン、あおむけダウン、頭向けダウン、足向けダウン
- 開始場所
- 画面/壁端、画面中央、画面左/右側
- コントローラーで開始場所の指定(例、左+タッチパッドで左画面端、右下+タッチパッドで右画面端から少し手前)
- 画面状態のセーブ/ロード画面
- 画面/壁端、画面中央、画面左/右側
- ガード
- なし、常に、nヒット後にガード、ランダム
- ガードのみ
- 上段/中段
- 下段
- 表ガード(めくりは当たる)
- めくりガード(表当ては当たる)
- 投げ抜け
- なし、常に、ランダム
- 受け身/起き上がり
- 記録した行動をとる
- 起き上がり/受け身の行動(後方受け身、通常受け身、前方受け身、ランダム)
- キャラクター/ステージ変更
- キャラクター選択メニューに戻らずにキャラクターが選べる
- BGM選択
- トレーニングメニューウィンドウの非表示
- メインメニュー、キャラクターセレクト、ステージセレクト画面に戻る
- 試合中
- スタートボタン長押しでポーズに
- 「ホーム」ボタンの機能をオフ
- 試合終了後、両サイドが再戦、キャラセレクト、ステージセレクト、メインメニューを選択
- チャレンジモード
- 実用性のあるコンボが学べるコンボトライアル
- ギャラリー(サウンド、音楽、ムービー、イラストなどアートコレクション)
- 設定
- CPU戦の難易度
- アーケードモードのルール
- 制限時間
- ラウンド数
- VSモードのルール
- 制限時間
- ラウンド数
- ハンディキャップのオン/オフ
- 画面設定 (解像度、画質設定、ウィンドウモード)
- 音声設定
- 音量
- BGM
- 効果音
- アナウンス
- キャラクターボイス
- キャラクターボイスオプション
- キャラごとの言語設定
- コントローラーオプション
- ボタン
- ボタンを押してキーの割り当て設定
- トーナメントモード
- スタート/ホーム/シェア/ポーズボタンの機能オフ
- ハンディキャップ設定の機能オフ
- 通知機能オフ(トロフィー、実績、メッセージなど)
- 対戦前カットシーンのスキップオン/オフ
- パッチバージョンの選択
- キャラクター/ステージ/コスチューム使用制限
- USB接続コントローラーのみ使用のオン/オフ
- ボタン
- 音量
オンライン機能
- 高品質なロールバックネットコード(オンラインモードでプレイヤーが一番気にかけている要素)
- トレーニング
- オンライントレーニングモード
- ホスト側の設定を招待側のプレイヤーに反映
- トレーニング中にオンラインマッチ待ち受けができる
- 自動で試合開始、もしくは試合開始前に参加確認
- マッチメイキングの設定
- キャラクターセレクト
- コスチュームセレクト
- ステージセレクト
- ランキングレベル
- ランクマッチ、カジュアル、両方の待ち受け
- 接続速度
- マッチメイキング
- クイック検索
- カジュアルかランクマッチを選択
- キャラクター選択
- 制限を課さず広範なプレイヤーから自動で検索
- クイック検索の設定
- プレイヤーが各種項目の数値を設定でき、次回以降同じ設定で検索できるようその内容を保存
- ランクマッチ
- 接続速度のフィルター
- プライヤーランク
- 地域選択
- シェア許可のオン/オフ
- 2先で終了が初期設定
- 待ち受け中はトレーニングモードか待ち受け画面のどちらかを選べる
- カジュアルマッチ
- カジュアルマッチのオプション
- 接続速度のフィルター
- シェア許可のオン/オフ
- 対戦したいキャラクターの選択
- 待ち受け中はトレーニングモードか待ち受け画面のどちらかを選べる
- ルーム作成 (オンラインカジュアルロビー)
- ロビー検索
- ホスト側のオプション
- パスワード、観戦者、Ready、プレイヤーのキック、ルームの解散、対戦設定の変更
- パスワードオプション
- 接続速度のフィルター
- ロビー内に4人以上のプレイヤーが入室できる
- 試合間の待ち時間を極力減らす
- 接続中にアセットのロード
- ステージ変更がなければ再読み込みをしない
- 前もってキャラ選択を可能に
- 交代時のルール
- 勝利ラウンド数の設定
- 勝利ゲーム数の設定
- 勝ち抜け/負け抜け/両者抜け/ランダム/
- 連勝制限
- 再試合の試合数制限
- 応答がないプレイヤーは自動的に順番を抜かす
- 試合を始めるか決める時に正確なping値とパケットロス率を表示
- マッチング前にプレイヤー名の表示(ラグがあるとわかっているプレイヤーを避けるため)
- 試合中
- クイック再試合(同ステージ、同キャラクター)
- 回線切り対策の仕組みづくり
- フレンド/ブラックリスト
- リプレイのアップロード/ダウンロード
- クロスプラットフォーム
- クイック検索
- オンライントレーニングモード
提案/ウィッシュリスト
- VSモード
- ボタンチェック時に操作できる小さなキャラを表示して、ボタンやレバーのテストをしたい
- 試合前に15秒間のボタンチェック時間を設け、終えたらそのままラウンド1へ移るように
- オンラインランクマッチ
- プレイヤーランキングとキャラごとのランキングを分けてほしい
- オンラインロビー
- キャラ使用率、統計(スタッツ)といったSteamプロフィールのようなプレイヤー情報を閲覧したい
- トレーニング
- 必殺技とコンボデモが見たい
- 技に解説メモを
- 通常技リスト(牽制用、対空用、下段、中段といった注釈をそえたもの)
- トレーニングモードでゲージを無制限に設定するなど、通常の対戦ではできないコンボをしている時、コンボカウンターが専用の色に変化する(オンラインで動画が上がっても、本来できないコンボとわかりやすくするため)
- キーディスプレイ
- 必殺技を行った箇所はハイライトで表示される
- ステートのセーブ(Skullgirlsより)
- 極稀な状況下を繰り返し練習できるようにするため
- 今後の練習を見据え、ハードドライブに保存して名前を付け、後々ロードできるようにしたい
- キャラクターカスタマイズ
- プレイヤーが通常使うコスチュームとして設定
- オンラインだけで使う通常コスチュームの設定(不適切なカスタムコスチュームが見られるのを防ぐため)
- 振り返る際に役に立つプレイヤースタッツと上達度の表示
- 対空、ガード、投げ抜けの成功率など(プレイヤー総合&キャラごとのスタッツ)
- 詳しくはこちらの記事にて
- チュートリアル
- とんでもない縛りがあるけど、ちゃんと基礎を教えてくれるチャレンジモード
- 例、昇龍、投げ、ガードしかできないステージ
- 開発チームには新たな教え方、チュートリアルを模索してほしい
- とんでもない縛りがあるけど、ちゃんと基礎を教えてくれるチャレンジモード
- どのタイミングでも、3個以上のコントローラーが使用されていたら警告メッセージが表示される
- 画面表示、UIの美しさ
- FPS表示の切り替え
- メジャーアップデート時、対戦画面でUIの変更がはっきりとわかる(鉄拳の体力ゲージのように)
- メニューやUIに気持ちを込めてほしい
- USBメモリからボタン設定/コスチュームなど自分の設定がロードでき、オフラインのトーナメントでは対戦内容を記録、録画できる機能
- ランクマッチでオンライン観戦モード
Professional translation by Iori Honda (@strike_a_flint)
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